初めて会ったその時から、何処か似ていると感じていた。
だいすき、という感情。
キラと一緒。
とても嬉しい。
側にいるだけで、とても嬉しいの。
「キラ…。」
「ん?」
ステラはゆりかごの中。キラはゆりかごの外。
そんな距離が不意に淋しく思えてステラはキラを呼んでみた。
「何?ステラ?」
「ん、なんでもない…。」
キラの優しい掌がアタシの頭を優しく撫でる。
キラはすごく優しい。
「キラ…だいすき。」
「うん、わかったから。もう寝ようね、ステラ。」
「うん。」
ネオもスティングも優しいけど、キラはもっと優しい。アウルだけ意地悪だけど、それも嫌いではない。
みんなだいすきなの。
ステラが眠りに入った事を確認するとキラはステラから離れアウルの側に寄り、ステラと同様に状態をチェックする。
「だいすき、か。」
昔、自分も似たような事があったことを思い出す。
あれは僕が風邪を引いてアスランが看病に来てくれた日のこと。
『アスラン、ごめんね。』
『病人が謝るな!そういうときはありがとうって言えよ!』
小さいながらもアスランの優しさが凄く伝わって来て。
『ありがと、アスラン。だいすき。』
『分かってるから。キラはもう寝なよ?』
そのときの「だいすき」とステラの「だいすき」は同じような気がした。
みんな優しくて、だけどアスランだけもっともっと優しくて。
そんな"だいすき"な思い。
「アスラン…。」
ふと目やると、戦艦の小さな窓から地球が見えた。
オーブまては見えないけれど、アスランがいる地球が見える。
「…だいすき。」
この戦艦と目にうつる地球の距離がやけに遠く思えて。
キラはそう小さく呟いた。
*end*
あとがき!
わーまたキラ←ステラですよ!(´∀`)
今回の設定はやっぱりボギーワンに乗ってるキラたんvvです!
つーか、たぶんこの設定でキラ←ステラは続きます(笑)
キラとステラのほんわかした空気を分かっていただければ光栄デス!
是非感想とかお待ちしてます(^∇^)