にゃんこ部屋へようこそ☆(痛っ!)

此処はステラたん猫部屋です(笑)
ステラたんが好きすぎてとうとうやっちまいました。
あくまでも主役は
キラ←ステラです。
でも
双子愛!なお話とかも書きたいです(^▽^)


画像はお友達のみづほちゃんから頂きました!ありがとー!!可愛いステラたんvvわーいvv
文章共々、こちらもお持ち帰り、無断転送は禁止ですのでマナーの方、宜しくお願いしますね☆



では、大丈夫そうな方はどうぞ




一一一それは雨の日。

学校の帰り道、僕は一匹の捨て猫をみつけた。
その猫は泣きもせず僕をただじっと見つめていました。たぶんもう体力の限界で泣くこともできないんだ。

「かわいそう…。おいで?」

僕が抱き上げると嬉しそうに僕をみつめ、精一杯の声でその猫は小さく泣きました。
そして僕はお家につれて帰ったのです。





↓続きは以下です


「ただいま」 カガリは猫、すき? (キラ+カガリ)

「いっしょにいたい。」 ひとりはいやだよね。 (双子+アスラン)

「わかる?」 僕の言葉、君は理解してくれる? (キラ+ステラ)

「こどく」 君だけは、一人ぼっちにさせたくないんだ。 (双子+ステラ)






































「ただいまー。」
「キラぁー!おかえ…!」

家に帰ると妹のカガリが玄関まで僕を出迎えに来た。(といってもカガリはキラの方が弟、と言い張るんだけど。)
そして僕の抱えるねこを見るなりこういった。

「き、キラ!その猫はなんだ!?今すぐ元の場所に戻して来いーーー!」

正直、半分そういわれるのはわかっていたのだけど。

「だ、だって…外は雨だし…。ねこ、可哀相じゃん。」
「だめだ…。キラ、よく考えて、」
「カガリはねこ嫌いなの?僕はすきだよ?」

「そういう問題じゃないだろ!?」

キラはまだ怒ってくるカガリを半分無視してリビングへと進む。
そしてバスタオルを一枚出して、ソファーに座りぬれたその猫を拭いてあげる。

「かわいそう…こんなに震えてる…。」
「はぁ…。ばかキラ…。」

そんなキラとねこの様子にため息を漏らしたカガリはリビングを出て行ってしまった。

(カガリ…僕が無視しちゃったから呆れちゃったのかな…。)

「にゃぁ…?」
「へへ、かわいい。」

タオルから顔を出しその猫は小さく泣き声をあげた。
キラはそっとそのちいさな体を抱きしめる。

「あれ…?首輪?…ちがう、首輪じゃない。」

よくその猫を見ると小さな…首輪ではない、そう、プレートのようなものを首から提げていた。
もっとよく見てみると何やら字も書いてある。

「s、tellar…ステラ?これは君の名前?」

しかし裏をめくってもそれ以上はなにも書いてない。
もしかしてこの猫は捨て猫ではなかったのかもしれない…そんな考えがキラの中に渦巻く。

(でも、あんな人通りのないところで…。)


「キラ、できたぞ?」

考え込んでいるとさっき部屋を出て行ったカガリがなにかをもって戻ってきた。

「カガリ…何それ?」
「ホットミルクだ。キラの事だ、どうせ私が何をいっても飼うんだろう?」
「うん。」
「はぁ、全く困った弟だよ。」
「む、僕の方が兄だよ!」
「なんだとー!」





(ステラ…、名前しかわからないねこ。今はまだ外は雨だし、もし飼い主さんがいるなら…)


「明日探せばいっか…。」



うちにやってきた一匹のねこ。名前はステラ。



















































































翌日、僕はステラを連れて昨日の場所へ訪れてみた。
カガリにはまだステラに名前があったことは話してない。カガリに言えば今すぐステラを返して来いっていわれそうだったし。何より僕がそのことをあまりいいたくなかった。

「ステラ…君のおうち、わかる?」
「?」

しかしステラはキラと手を繋いだままきょとんとした顔をするばかり。
本来、動物なら臭いとかで自分の来た道ぐらいわかるのでは…と考えたのだけど生憎、昨日は雨。臭いは消えてしまったのかもしれない。

「…やっぱりわかんないよね。」

帰りに道は電柱の張り紙などにも目を配りながら帰ったけれど、猫を探していますといった内容のものは全然なかった。


「今日は帰ろう…。うちに帰ったらきっとカガリがおいしいもの作ってくれてるはずだよ?」
「にゃー。」

夕日が沈む刻、キラとステラは家路へと歩き出す。
キラは今、カガリとオーブで二人暮らししていた。正式には昨日から二人と一匹の生活だ。




「ただいまー。」
「おかえりー!キラ、ステラ!」

昨日同様、カガリは玄関までキラたちを出迎えに来た。家の中は何やらいい匂い。

「カガリ、今日はずいぶんいい匂いだね。」

キラはクスリと笑みを浮かべてカガリを見た。実はキラもカガリも料理は得意ではない。と、いうか二人とも苦手な分野で、二人はいつも四苦八苦しながら食事の準備をしていたのだ。

「わ、私にだって料理ぐらい…!」
「あ、キラ?おかえり。」
「やっぱりアスラン!」

キッチンから顔を出したのは幼馴染みであって、親友のアスラン。
アスランは僕たちが心配なのかたまに家にやってきては夕飯を作ってくれる。

「やった!今日はアスランの手料理だ!やったね、ステラ!」
「キラ、その猫が…」
「ステラだよ!昨日拾ったんだ。」
「あぁ、さっきカガリから聞いたよ。可愛い猫だね。」

アスランはステラに触れようと腕を伸ばした。が、ステラはその大きな瞳をぎゅっと閉じた。

「ステラ?」
「怖がられたかな?」
「きっとまだアスランに慣れてないんだね。」

「おーい、キラもアスランも!早く食事にしよう?」


それから三人と一匹で食事して、長い一日が終わろうとしていた。






「今日はありがとう。」
「こちらこそ。また来てね、アスラン。」
「うん。じゃ、またな。」


アスランが帰って、カガリは後かだつけをしている。
僕はステラと窓辺から見えなくなったアスランの影をいつまでもみていた。


「アスラン…みえなくなっちゃったね、ステラ…。それに今日は見つからなかったね、君のご主人サマ。」
「にゃ?」
「でも必ずみつけてあげるからね…。」


すでにステラは僕のベッドでお休み中。そんなステラに毛布を掛け、キラも横になる。


「ひとりは、いやだよね…。」




僕はずっと、君と一緒にいたいな。












































































ステラを拾ってから三日がたった。
僕たちは毎日、幾度とあの場所を訪れたけどやはり進展はない。

「今日もだめだったね…」

三日たった今、状況は何も変わらない。
やはり、ステラは捨て猫だったのだろうか。

「君にステラ、って名前、くれたのはだれなんだろうね。」

ステラの首に輝くその名前入りのプレート。
それを見るたびにキラにはただの捨て猫とは思えなかった。

「にゃ〜」

深く考え込むキラにステラがまるで「どうしたの?」と話しかけるように覗き込む。
そんなステラの頭を軽く撫で、「大丈夫だよ」とキラは言った。


まだ拾って三日だというのにステラはすっかりキラに懐いていた。
いや、そもそも最初からキラに対して警戒心というものがなかった様子で。

「かわいいね、ステラ。」

首を撫でてやればごろごろと気持ちよさそうな表情をするし、眠るときには必ずキラの傍で眠るのだ。



「君はまるで…僕のこと、わかってるようだね。」





ステラといるととても癒させる気がした。
懐いてくれているし、可愛いし。

ずっと傍にいてくれる。


「だめだよ、あんまり懐くと…。」


不意にこみ上げてくる涙。
それがなんなのかは僕には分からない。


「ぼく、ステラとずっと…ずっといっしょにいたくなるよっ!」













一一一いつも突然なんだ。


おとうさんとおかあさんが本当の親じゃないって分かったときだって。カガリと双子だって分かったときも。
アスランが、僕から離れていくときも…。いつも、いつも。




『キラ、話があるんだ。』

『何?アスラン、カガリ?』





『俺たち、付き合うことになったんだ。』








僕の周りだけ、時間が目まぐるしく過ぎていくんだ。































































みんなの知らないキラ・ヤマトがいる気がした。